日常


仕事をするようになって、十何年かがたっている。


時間の流れは変わらないけれど、


自分に対して通り過ぎて行く時間はどれも違うもので


唯一無二な存在であることだけはわかっているのに


気が付かないで過ぎ去っているものや


気が付いているのにやり過ごしていること


流れを無視して向かっていくほどの主張もなく


目指す道もなく


ただ、ただ、自分のためだけに生きている。


誰かと寄り添い、想いあうそんな生活は夢のように遠く


想像することもできない。