読了:ウイルス学者さん、うちの国ヤバいので来てください。

新型感染症の関連で、個人的に情報を集めているアカウント群にいらっしゃった
愉快枠?(柔らかくユーモアがあるけど情報が新しい)と思って勝手にアカウントを覗いた人。
連載しまーす。ということで、読んだこちら
読んでいて面白かったので、更新されるたびに読んでいました。
面白いと言っては失礼だし、素敵な好奇心と行動力、エネルギーの塊のような人ですね

Yuki FURUSE 古瀬祐気
「コロナ専門家」臨床に戻る
https://www.m3.com/news/open/iryoishin/1032686

そんな、古瀬さんの新刊が発売されました。
書きおろしの記事が元ではありますが、読みやすいし面白い人が何を考えながらやってきたのかな?と興味を持って買って、読んでみました。

著者:古瀬祐気
書籍名:ウイルス学者さん、うちの国ヤバいので来てください。
出版社:中央公論新社
https://amzn.asia/d/4Tmjdun


下は個人の備忘録のような戯言なので、こんなの読むより
上の書籍やリンク先のWebコラムを読んでもらう方が早いよ。


専門の細分化と集団化に伴う難所と
人は問題が起こったときにどう対応できるのか?
どんなにすごいって言われる人でもスーパーマンではないということ
終始一貫して、科学的に正しいや発言についての整合性について
できるだけ、正しくいることの難しさなんかについてもなんとなく
ぼやきというけれど、中でうごいていたひとが実際に経験したことを
こうやって形にして外で読めるというのは貴重な機会だなと思う。


本書の構成
目次
はじめに――ロックマンになれなくて
第1章 アフリカでエボラと闘う
第2章 〝中2病〟の医学生・研修医
第3章 全米デビュー
第4章 エボラとコロナの間
第5章 新型コロナ対策の中のひと
おわりに――丸い世界を転がるように

コラム5本
という構成

読んで欲しい

こ難しい内容ではなく、ぜひ中・高生あたりに気晴らしくらいの軽い気持ちで
こんなに面白い大人もいますよーと紹介したい。

好奇心と知識欲、腰の軽さから面白いことを経験してきた人がいることは知ってみるのもいいのかもしれない
面白いと言っても結果が伴っているからと言ってしまうとなんだかとなってしまうが
人生って面白いって、人生を楽しもうと思っていろいろな瞬間を楽しんでいける人が増えるといいなと思います。

第4章 エボラとコロナの間

「正義の話」
とても興味深い話の一つで、文化や人種含めていろいろな違いから
窮地の場面に遭遇した時『”正義”とは何か?』という問題がおこることを

昨今のネットなどで繰り広げられる「これが正義だ!」ってどこの誰にとって?
誰の考える、誰にとっての『正義』なのかということが少し書かれている。
そして、気が付ける人やその場に立った(立たされた)と気の対処や折衷案を探れる人の貴重さに感心する。

第5章 新型コロナ対策の中のひと

『ちょっと来て』といわれて、渦中の中心地。
この辺りは、人の好さと付き合い、身軽さを表しているような出来事についての記録。

気が付けば年単位でそのような場所にいたことや、
そこであったことや感じたことなど
あまり表に出なくて、あとになってこんなことがあってねって言われる話を本人が語ってくれるという貴重な記録。

好奇心旺盛で、知識欲があり、腰が軽い(身軽)である部分で重宝される人材
ということでもあるけれど、何も詳細を聞かずに身軽にほいって現場にやってきてくれる人材は貴重だよなと思ってみたりする。

おわりにー丸い世界を転がるように

本書のおわりにから

「世界は、思っているよりもずっと丸い。僕らはどこまでだっていける。」
がとても本心なのだろうなと思っているし
「僕が明日いなくなっても、世界はたぶんそんなに変わらない。でも、僕がいることで世界はきっと変わっていく。」

そう思い、行動している人だということが
尊敬なんてありふれた言葉ではなく、
人としての興味を引くのかなと思ったりする。
また、一般向けのコラムや本が発売されたら読んでみたい。

2024/03/09誤字脱字と表現を少々修正。